ガス給湯器とエコジョーズの違いとは?費用や光熱費削減のメリットや初期費用のデメリットも解説

エコキュート

「給湯器が10年を過ぎて、そろそろ交換時期かな…」

「最近、毎月のガス代が驚くほど高くて家計を圧迫している…」

そんな悩みがある人もいるのではないでしょうか?

給湯器の交換を検討し始めると、必ずと言っていいほど耳にするのが「エコジョーズ」という言葉です。

省エネでガス代が安くなるとは聞くけれど、「一体、今までの給湯器と何が違うの?」「本当に元が取れるの?」「工事が大変って本当?」といった疑問や不安が次々と浮かんでくる方も多いでしょう。

そこでこの記事では、基本的な仕組みから経済的メリット、知っておくべきデメリットと賢い対処法まで解説していきます。

ぜひ最後まで参考にしてみてくださいね。

エコジョーズとは

エコジョーズとは、日々の暮らしに欠かせないお湯を、より少ないガス消費量で効率的に沸かすことができる「潜熱回収型ガス給湯器」の愛称です。

その名前は、環境に優しい「エコ(Eco)」と、ガスを無駄なく使う「上手(ジョーズ)」を組み合わせた造語で、単に省エネ性能が高いだけでなく、環境(Ecology)と家計(Economy)の両方に配慮しながら、賢く快適な暮らしを実現するというコンセプトが込められています。

従来型給湯器との違い

従来のガス給湯器とエコジョーズの最大の違いは、「これまで無駄に捨てていた排気熱を再利用するかどうか」という点にあります。

従来の給湯器は、ガスを燃焼させてその熱で水を温め、お湯を作ります。

この時、役目を終えた燃焼ガス(排気)は約200℃という非常に高温のまま、煙突から屋外へ排出されていました。

これは例えるなら、真冬に暖房をつけながら、窓を全開にしているようなもので、作り出した熱エネルギーの約20%を無駄に捨てていたことになります。

そのため、従来型給湯器の熱効率(投入したガスエネルギーのうち、お湯を沸かすために有効活用された割合)は、約80%が限界でした。

一方、エコジョーズは、この捨てられていた排気熱に注目しました。

給湯器内部に「二次熱交換器」という新しい部品を追加し、高温の排気が煙突から出ていく前に、この熱交換器を通過させます。

そして、その熱を利用して、バーナーで本格的に加熱する前の水をあらかじめ温めておく(予熱する)のです。

このワンクッションを置くことで、排気ガスの温度は約50℃程度まで下がり、これまで捨てていた熱を給湯に再利用することに成功しました。

この結果、エコジョーズの熱効率は約95%(一部機種では96%)という高い水準にまで引き上げられたのです。

エコジョーズの動作原理とメカニズム

エコジョーズがなぜ従来型の給湯器に比べて圧倒的に高効率なのか、その秘密は、これまで空気中に捨てられていた熱エネルギーを、いかに巧みに回収し再利用するかにあります。

「潜熱」を回収する二次熱交換器

ガス給湯器が熱を生み出す際、実は2種類の熱が発生しています。

それは「顕熱(けんねつ)」と「潜熱」です。

  • 顕熱(けんねつ): 温度計で測ることができる、直接的な熱のことです。ガスを燃焼させた際の炎の熱などがこれにあたります。従来の給湯器は、主にこの顕熱だけを利用してお湯を沸かしていました。
  • 潜熱(せんねつ): 物質が状態変化(例:気体から液体へ)する際に放出される熱のことです。ガスの燃焼によって発生する排気ガスには、高温の水蒸気が大量に含まれています。この水蒸気が冷やされて水滴に変わる(結露する)瞬間に、大きな熱エネルギーが放出されます。これが潜熱です。

従来の給湯器では、燃焼によって発生した排気ガスを約200℃~230℃という高温のまま、水蒸気を含んだ状態で屋外に排出していました。

つまり、排気ガスが持つ「顕熱」の一部と、水蒸気が秘めている膨大な「潜熱」は、全く利用されずに捨てられていたのです。

この状況を打開したのが、エコジョーズに新たに搭載された「二次熱交換器」です。

この部品は、メインの熱交換器(一次熱交換器)の後段、排気ガスが煙突から排出される直前の通り道に設置されています。

その役割は、高温の排気ガスを強制的に約50℃程度まで冷却すること。

温度が急激に下がることで、排気ガス中の水蒸気は効率的に結露し、水滴に変わります。

この過程で潜熱が大量に放出され、二次熱交換器自体が熱を帯びます。

この回収した熱を次の工程で再利用することで、エコジョーズは驚異的な熱効率を実現しているのです。

なお、この時に発生する結露水が、エコジョーズ特有の「ドレン水」の正体です。

二段階熱交換システム

潜熱を回収するだけでは、高効率は完成しません。

回収した熱をいかに給湯に活かすか、その流れをデザインしたのが「二段階熱交換システム」です。

水の流れに沿って、そのプロセスを具体的に見ていきましょう。

  1. 【Step1:二次熱交換器での予熱】水道から供給された冷たい水(例えば冬場で水温5℃)は、まず二次熱交換器の中を流れます。ここでは、一次熱交換器での加熱を終えたばかりの約200℃の排気ガスが通過しており、その熱(顕熱と、結露によって発生した潜熱)が冷たい水に伝えられます。
  2. 【Step2:一次熱交換器での本加熱】二次熱交換器を通過した水は、この「予熱」工程によって、すでに50℃~60℃程度まで温められています。この温められた水が、次にメインバーナーが設置された「一次熱交換器」へと送られます。従来型であれば5℃の水を一気に設定温度まで加熱する必要がありましたが、エコジョーズではすでに温まっている水を加熱するため、バーナーの火力を抑えることができ、ガスの消費量を大幅に削減できます。
  3. 【Step3:効率的な給湯の実現】少ないガスエネルギーで効率よく設定温度(例えば42℃)に到達したお湯が、キッチンやシャワーへと供給されます。この「予熱」というワンクッションがあるおかげで、従来型に比べてガス消費量を約12%~15%も削減できるのです。熱を奪われた排気ガスは、約50℃まで温度が下がってから屋外に排出されるため、環境への放熱も少なくなります。

快適性

この高効率な二段階熱交換システムは、非常にコンパクトな設計が可能です。

そのため、エコジョーズの多くは、お湯をタンクに貯めておく「貯湯式」ではなく、必要な時にお湯を作る「瞬間式」を採用しています。

蛇口をひねると、水が給湯器内部の熱交換器を通過する瞬間に加熱されてお湯になるため、以下のような快適性が生まれます。

  • 湯切れの心配がない: タンクのお湯を使い切ってしまうということがなく、家族が連続でシャワーを浴びても安心です。
  • 衛生的: 常に新しい水を沸かして使うため、タンク内で水が滞留することがなく衛生的です。
  • 保温ロスがない: 貯湯式のようにタンクのお湯を保温し続ける必要がないため、無駄なエネルギー消費がありません。
  • 省スペース: 機器本体がコンパクトなため、壁掛け設置などでスペースを有効活用できます。

このように、エコジョーズの高効率なメカニズムは、単にガス代を節約するだけでなく、日々の暮らしの快適性や利便性をも向上させる、非常に合理的なシステムなのです。

エコジョーズを導入するメリット

エコジョーズのメリットは、大きく「経済性」「環境性」「快適性」という3つの柱に分けられます

経済的メリット

エコジョーズ導入の最も分かりやすく、魅力的なメリットは、毎月の光熱費、特にガス代の大幅な削減効果です。

  • 【ガス代】:熱効率が従来型の約80%から約95%へと飛躍的に向上することで、同じ量のお湯を沸かすために必要なガス使用量は約12%~15%削減されます。この差が、毎月のガス料金に明確な違いを生み出します。
  • 【トータルコスト】:「エコジョーズは本体価格が高い」という点は事実ですが、これは「消費」ではなく「投資」と捉えるべきです。削減できたガス代によって、従来型との価格差は数年で回収できるからです。一般的に、初期投資の差額分は3~4年で元が取れるとされています。この回収期間は、ガスの使用量が多ければ多いほど短縮されます。つまり、家族の人数が多い、毎日湯船にお湯をはる、冬場にシャワーを長時間使うといったご家庭ほど、エコジョーズの恩恵を早く、そして大きく受けることができるのです。10年という給湯器の寿命全体で考えれば、トータルの支出はエコジョーズの方が安くなるケースがほとんどです。
  • 【隠れたお得】:さらなる経済的メリットとして、ガス会社が提供する「特別料金プラン」の存在があります。東京ガスや京葉ガス、大阪ガスなどの大手ガス事業者は、エコジョーズ利用者向けにガス料金を2%~5%割り引く専用プランを用意しています。これは毎月のガス代全体にかかる割引なので、長く使えば使うほど大きな節約に繋がります。待機時消費電力の低減です。お湯を使っていない時間も、給湯器はリモコンの表示や次の使用に備えて微量の電力を消費しています。エコジョーズはこうした待機時の消費電力も大幅に削減されており、わずか1.7Wという省エネ設計の機種もあります。年間を通してみれば、電気代の節約にも貢献してくれるのです。

環境へのメリット

エコジョーズを選ぶことは、家計だけでなく地球環境を守るアクションにも直結します。

  • 家庭でできる最大のCO2削減アクション:ガス使用量が減ることに伴い、地球温暖化の原因となるCO2排出量も年間で約13%~17%削減されます。この削減量は、年間で約12.6本分の杉の木が吸収するCO2量に相当すると言われており、家庭レベルで実現できる環境貢献としては非常に大きなインパクトを持ちます。家庭における全エネルギー消費のうち、給湯が占める割合は約3割にも上るため、給湯器を高効率なエコジョーズに切り替えることは、最も効果的なCO2削減策の一つなのです。この性能は国からも認められており、環境省の「温室効果ガス総排出量算定方法ガイドライン」において、その排出係数が明確に定義された環境配慮型製品です。
  • 製品から梱包まで。一貫したエコ思想:メーカーの環境配慮は、製品本体の性能に留まりません。例えば、製品を保護する梱包材には、リサイクルが容易な段ボールや、古紙を主原料とする「パルプモールド緩衝材」を使用した「スケルトン梱包」が採用されています。これにより、発泡スチロールなどの使用を極力なくし、開梱時に発生する産業廃棄物を最小限に抑える努力がなされています。エコジョーズを選ぶことは、こうした環境意識の高い企業の姿勢を支持することにも繋がるのです。

利便性と快適性

省エネやエコも重要ですが、毎日の使い勝手が悪くなっては意味がありません。

エコジョーズは、従来型給湯器の利便性を損なうことなく、むしろ快適性を向上させてくれます。

  • パワフル&安定給湯でストレスフリーな湯生活:お湯の使い方はこれまでと全く同じですが、その質は向上します。瞬間式のパワフルな加熱能力により、冬場の冷たい水からでもスピーディーにお湯を作り出し、シャワーの水圧が弱くなるといったストレスを感じにくくなります。24号など能力の高いモデルを選べば、キッチンで洗い物をしながらシャワーを浴びる、といった同時使用時でも湯量が安定しやすくなります。そして何より、タンクのお湯を使い切る心配がない「湯切れゼロ」の安心感は、大家族や来客が多いご家庭にとって、計り知れないメリットと言えるでしょう。
  • コンパクト設計がもたらす住環境の改善:エコジョーズは貯湯タンクを持たないため、本体が非常にコンパクトです。これにより、設置場所の自由度が高まり、狭いスペースにもすっきりと収まります。ベランダや家の裏手など、限られたスペースを有効活用できるだけでなく、外壁に設置した際の圧迫感も少なく、住宅の美観を損ないません。特にデザイン性の高い住宅や、設置スペースが限られる都市部の住宅において、この省スペース性は大きな魅力となります。

エコジョーズのデメリットと注意点

エコジョーズは家計と環境に多くのメリットをもたらす優れた給湯器ですが、導入を決める前に、その特性に起因するいくつかのデメリットや設置上の注意点を正確に理解しておくことが不可欠です。

初期費用の高さ

エコジョーズ導入における最大のデメリットとして挙げられるのが、機器本体価格と設置工事費を合わせた初期費用が、従来型のガス給湯器よりも高くなる点です。

高効率を実現するための潜熱回収システム(二次熱交換器や中和器など)が追加されている分、製品自体の価格が従来型に比べて2万円〜5万円ほど高価になるのが一般的です。

さらに、後述するドレン排水のための配管工事が追加で必要になるため、その分の工事費も上乗せされます。

ドレン排水処理

エコジョーズの構造を理解する上で最も重要なのが、「ドレン排水」の存在です。

  • ドレン排水とは何か?:ドレン排水(凝縮水)とは、エコジョーズが排気ガス中の潜熱を回収する際に、高温の水蒸気が冷やされて結露し、水滴となって発生する液体です。このプロセスは、冷たい飲み物を入れたグラスの表面に水滴がつく現象と同じ原理です。このドレン水には、燃焼ガスに含まれる微量な窒素酸化物(NOx)などが溶け込むため、発生直後はpH3程度の酸性を示します。
  • 安全性を確保する「中和器」の役割:酸性の水をそのまま垂れ流すことは、環境や排水設備に悪影響を与える可能性があります。そのため、エコジョーズの内部には「中和器」という安全装置が必ず組み込まれています。中和器の中には炭酸カルシウムが充填されており、酸性のドレン水がここを通過することで化学反応が起こり、pH7程度のほぼ中性まで中和されます。この処理により、排出される水は環境基準をクリアした安全なものになります。中和器の機能が低下したり、詰まりが発生したりした際には、給湯器が自動的に停止する安全装置も備わっているため、万が一の際も安心です。
  • 必須となる「ドレン排水工事」とその方法:中和されたドレン水を適切に排出するために、専用の配管を設置する「ドレン排水工事」が必須となります。この工事の手間や追加費用がデメリットと感じられることがあります。約0.5~1.5リットル程度。床暖房などの暖房運転時でも150ml/日以下と少量です。一般的には、給湯器の近くにある雨どいやベランダの側溝、汚水桝などに塩ビ管やドレンホースを接続して排水します。適切な排水場所がない場合は、地中に浸透させるための設備(浸透マス)を埋設することもあります。排出されるドレン水は、長期間の使用や季節を問わず、水質汚濁防止法が定める排水基準を満たすことが確認されています。国土交通省の指針では、ドレン排水は原則として「汚水」に分類されますが、排出量が微量で水質も安定していることから、自治体の判断によっては「雨水と同様の取り扱い」として雨水系統への排出も認められています。

設置場所ごとの特有の注意点

  • 戸建て住宅の場合:屋外の壁掛型や据置型であれば、比較的容易に雨どいなどへの排水経路を確保できます。ただし、給湯器と排水場所が離れている場合は、配管が長くなり、外観に影響を与えたり、追加費用がかさんだりする可能性があります。
  • マンションへの設置課題と解決策:マンションの玄関脇などにあるパイプシャフト(PS)内に給湯器が設置されている場合、ドレン排水の処理が大きな課題となります。共用廊下に排水を流すことは規約上認められないケースがほとんどだからです。この問題を解決するため、各メーカーは集合住宅向けの専用機種を開発しています。リンナイの「kaecco(カエッコ)」やノーリツの「GT-CVシリーズ」「GTH-CVシリーズ」などがその代表例です。これらの機種は、ドレン排水切替ユニット(浴槽三方弁ユニット)といった専用部材を使用し、既存の追い焚き配管を利用して浴室内の排水口(洗い場の排水トラップ)へドレン水を排出するという画期的な方法を採用しています。これにより、共用部に新たな配管を露出させることなく、大掛かりな工事を避けてエコジョーズを設置することが可能になりました。
  • 冬場に見られる「白い湯気」は異常ではない:外気温が低く湿度が高い冬場などには、エコジョーズの排気口から白い湯気が見えることがあります。これは、排気温度が従来型よりも低い(約50℃)ために、排気ガス中の水蒸気が冷たい外気に触れて結露し、湯気となって見える現象です。車のマフラーから白い煙が出るのと同じで、故障や異常ではありません。むしろ、それだけ排気熱を有効に回収できている証しと言えます。

エコジョーズ給湯器の機能とラインアップ

エコジョーズは、単に「省エネ性能が高い給湯器」という一面だけではありません。

現代の多様なライフスタイルやニーズに応えるため、驚くほど多彩な機能と豊富なラインアップが用意されています。

3つの基本タイプと「オート/フルオート」の違い

まず、エコジョーズは大きく3つの基本タイプに分類されます。

ご家庭の状況に合わせて最適なタイプを選ぶことが、満足度を高める第一歩です。

  • ①給湯専用機:お風呂の追い焚き機能が必要なく、キッチンやシャワー、洗面所への給湯だけに特化した最もシンプルなタイプです。ワンルームマンションやアパート、事務所の給湯室など、浴槽にお湯をためる習慣がない場合に最適です。構造がシンプルな分、本体価格が安く、故障のリスクも比較的低いのがメリットです。
  • ②ガスふろ給湯器:日本の一般家庭で最も普及しているタイプで、給湯機能に加えて、浴槽へのお湯はり、追い焚き、保温機能を持ちます。このタイプを選ぶ際に重要なのが「オート」と「フルオート」の違いです。
オートタイプ: スイッチ一つで設定した湯量と温度まで「自動お湯はり」を行い、お湯が冷めると「自動追い焚き・保温」をします。ここまでの機能で十分というご家庭も多い、スタンダードな選択肢です。フルオートタイプ: オートタイプの全機能に加え、さらに快適性と清潔性を高める機能が満載です。浴槽のお湯が減ると自動で設定水位までお湯を足す「自動足し湯」、入浴を検知してぬるくなったお湯を自動で沸き上げる「入浴検知自動沸きあげ」、そして非常に重要な「追いだき配管自動洗浄」機能が搭載されています。浴槽の栓を抜くと、自動的に新しいお湯で追い焚き配管内部に残った皮脂汚れなどを洗い流してくれるため、いつでも清潔なお湯で入浴できます。価格はオートタイプより高くなりますが、衛生面を重視する方や、いつでも完璧な状態のお風呂に入りたい方には、価格差以上の価値がある選択肢です。
  • ③ガス温水暖房付ふろ給湯器(熱源機):給湯・追い焚き機能に加え、温水を利用した暖房システムへ熱源を供給できる最上位タイプです。「TES(テス)熱源機」とも呼ばれ、ガス温水式の床暖房や、浴室暖房乾燥機(カワックなど)、さらにはミストサウナ機能などを利用したい場合に必要となります。一台で給湯と暖房をまかなえるため、家全体の快適性をトータルで向上させたいご家庭に最適です。

リモコンとスマート機能

エコジョーズの性能を最大限に引き出すのが、高機能なリモコンです。

単なる操作パネルではなく、省エネ活動をサポートする頼もしいパートナーとなります。

  • エネルギーの「見える化」で意識改革:「エネルックリモコン」に代表される高機能リモコンは、ガス・お湯・電気の使用量、概算料金、さらにはCO2排出量までを数値やグラフでリアルタイムに表示します。「昨日と比べて今日は使いすぎかな?」「今月は目標をクリアできそう!」といった具合に、家族全員がゲーム感覚で省エネに取り組むきっかけになります。
  • 無理なく節約できる「エコスイッチ」:リモコンに搭載された「エコスイッチ」や「おまかせエコ自動」機能を押すだけで、給湯温度を少し下げたり、お湯はり量を控えめにしたり、ふろ保温の間隔を最適化したりと、意識せずに節約できるモードに切り替わります。我慢を強いるのではなく、快適さを損なわない範囲で賢く省エネを実践できる便利な機能です。
  • 暮らしが変わる「スマートフォン連携」:最新のモデルでは、スマートフォンアプリとの連携(IoT化)が進んでいます。帰宅途中の電車の中からお風呂のお湯はりを予約したり、外出先から床暖房のスイッチを入れたりすることが可能です。また、離れて暮らす家族の給湯器使用状況を通知する「見まもり機能」など、安心・安全につながるサービスも登場しています。

高性能機能

近年、エコジョーズには単なる給湯に留まらない、付加価値の高い機能が搭載されるようになりました。

  • 美容と健康をサポート「ウルトラファインバブル/マイクロバブル」:リンナイやノーリツが展開するこの機能は、毛穴よりも遥かに小さい微細な泡を含んだお湯を生成します。この泡が毛穴の奥の汚れを吸着して取り除き、肌の水分量をキープする保湿効果や、体の芯まで温めて湯冷めしにくくする温浴効果が期待できます。毎日の入浴がエステのような体験に変わる、注目の技術です。
  • 見えない不安を解消「UV除菌ユニット」:ノーリツの一部の機種に搭載されている機能で、お風呂のお湯を循環させながらUV(紫外線)ランプで99.9%以上除菌します。二人目以降の入浴時も気持ちよく入れるほか、残り湯のニオイやぬめりを抑制するため、翌日の洗濯利用にも安心感が生まれます。

給湯能力(号数)の選び方

給湯器選びで最も重要なのが「号数」です。

号数とは、「水温+25℃のお湯を1分間に何リットル出せるか」を示す能力のことで、この選択を間違えると「冬場にシャワーの水圧が弱い」「同時に使うとお湯がちょろちょろしか出ない」といったストレスの原因になります。

号数の目安(家族構成とライフスタイル)

  • 16号: 1人暮らし向け。同時使用は想定せず、シャワーがメインの方に。
  • 20号: 2〜3人家族向け。シャワーと洗い物程度の同時使用ならこなせますが、冬場は少し湯量が細くなる可能性があります。
  • 24号: 4人以上の家族、または快適性を重視する2人暮らし向け。冬場でもパワフルな給湯が可能で、キッチンとシャワーを同時に使っても湯量が安定します。快適なバスライフを送るなら24号が最もおすすめです。

号数選びの最重要注意点

号数は大きい方が快適ですが、誰でも自由に選べるわけではありません。

特にマンションでは以下の制約に注意が必要です。

  • ガスメーターの能力: 設置されているガスメーターには対応できる号数の上限があります。
  • 設置スペース: パイプシャフト(PS)のスペースに、大きい号数の給湯器本体が物理的に収まらない場合があります。
  • 管理規約: マンション全体のガス供給インフラの問題で、管理規約によって号数アップが禁止されているケースがあります。

エコジョーズ製品の主要メーカー

エコジョーズ給湯器は、国内の複数のガス機器メーカーによって開発・製造されていますが、市場の大部分は「ビッグ3」とも呼ばれるリンナイ、ノーリツ、パロマの3社と、エコジョーズのパイオニアであるパーパスによって占められています。

メーカー名特徴/強み主な技術・機能代表的な製品シリーズ
リンナイ (Rinnai)技術力と製品ラインナップに優れ、信頼性が高い。「迷ったらリンナイ」– ウルトラファインバブル- kaeccoシリーズ(PS設置対応)- マイクロバブルバスユニット– RUFシリーズ(標準型)- RUFH/RVDシリーズ(暖房対応)
ノーリツ (Noritz)快適性・清潔性へのこだわりが強く、入浴関連機能が充実– UV除菌ユニット(99.9%除菌)- 高効率追い焚き(GT-C72など)- PS設置対応(GT-CV/GTH-CVシリーズ)– GT-Cシリーズ(主力モデル)
パーパス (Purpose)エコジョーズの先駆者で、静音性・デザイン性にも配慮– ハーモニアスグレー色の本体- 高い静音性とユーザー志向設計(HARMONYシリーズ)- 堅実な基本性能– GX/GNシリーズ(エコジョーズ)
パロマ (Paloma)シンプル操作と高い安全性を重視した老舗メーカー– BRIGHTSシリーズ:多重安全装置搭載- ユニバーサルデザインのリモコン- 自己診断機能など– BRIGHTSシリーズ
長府製作所 (CHOFU)地方発の独自技術と災害時対応に強み。石油系にも強い– 熱効率96%の高効率機種- CHOFU IoTシステム- 停電対応のバックアップ電源ユニット– 各種ガス給湯器シリーズ(モデルによる)

エコジョーズはどこで買える?購入先のメリット・デメリット

エコジョーズは様々な場所で購入できますが、それぞれに特徴があります。

購入・相談先メリットデメリット
ガス事業者(東京ガス、大阪ガスなど)・お使いのガスに関する深い知識・絶大な安心感と信頼性・料金プランとのセット提案・価格が比較的高めになる傾向・選べる機種が限定される場合がある
給湯器専門業者(湯ドクター、キンライサーなど)・専門知識が豊富で提案力が高い・複数メーカーの機種を扱っている・大量仕入れによる価格競争力・工事実績が豊富でスピーディー・業者の数が多く、選定が難しい・知名度が低い業者には不安を感じることも
リフォーム事業者・キッチンや浴室など他のリフォームと同時に依頼できる・給湯器の専門知識は業者による差が大きい・下請け業者に工事を依頼する場合がある
家電量販店・ポイントが貯まる・使える・気軽に相談しやすい・工事は下請け業者が行うことがほとんど・専門的な提案力は期待しにくい

おすすめは、複数のメーカーを扱い、自社で施工まで行う給湯器専門業者です。

専門性が高く、価格競争力もあり、工事の質も担保されやすい傾向があります。

オンラインで簡単に見積もり依頼ができる業者も多く、相見積もりを取って比較検討するのが良いでしょう。

まとめ

今回は、高効率ガス給湯器「エコジョーズ」について、その仕組みから導入のメリット・デメリットまでを解説してきました。

エコジョーズの最大の魅力は、これまで捨てていた排気熱を再利用することで熱効率を約95%にまで高め、ガス代を年間数万円単位で節約できる圧倒的な「経済性」にあります。

同時に、CO2排出量を大幅に削減できる「環境貢献性」、そして湯切れの心配がなくパワフルなお湯をいつでも使える「快適性」を両立している点が、選ばれている理由でもあります。

確かに、初期費用が従来型より高くなる点や、ドレン排水工事が必須である点はデメリットと言えます。

しかし、その初期投資は長期的なガス代の節約によって数年で回収可能であり、国や自治体の補助金制度を活用すれば負担はさらに軽減できます。

ぜひこの記事も参考に、理想の一台を導入してみてくださいね。

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