「リモコンに見慣れないエラーコードが点滅している」
「お風呂に入ろうとしたら、お湯が全く出ない」
など、エコキュートの突然の故障に戸惑っている人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、そんなエコキュートのトラブルについて解説します。
具体的な故障の症状とその原因から、自分で試せる応急処置、そして「修理で済ませるか」「交換に踏み切るか」の判断基準まで紹介します。
ぜひこの記事を最後まで読んで、参考にしてみてくださいね!
エコキュート故障の兆候・よくある症状とその原因

毎日使うお湯だからこそ、エコキュートの不具合は生活に大きな影響を与えます。
突然のトラブルに慌てないためにも、故障のサインとして現れる症状とその原因を正しく理解しておくことが大切です。
お湯が出ない・お湯はりができない
最も困る症状の一つが、蛇口をひねってもお湯が全く出ないケースです。
この原因はいくつか考えられます。
- まず疑うべきは「湯切れ」です。エコキュートは、電気料金の安い夜間にお湯を沸かし、貯湯タンクに溜めておく仕組みです。そのため、来客などで普段より多くお湯を使うと、タンク内のお湯がなくなり湯切れを起こします。この場合は、リモコンで「沸き増し」操作を行うか、一度本体のリセットを試すことで解決することがあります。
- 次に、冬場に多いのが「配管の凍結」です。外気温が氷点下になると、エコキュート本体と水道管をつなぐ配管が凍り、お湯が出なくなります。この場合、気温の上昇を待つか、凍結した配管部分にタオルを巻き、人肌程度のぬるま湯をゆっくりかけて解凍を試みてください。熱湯をかけると配管が破裂する危険があるため、絶対にやめてください。
これらの対処法を試しても改善しない場合は、温度を調整する基板やセンサーといった電子部品の故障が考えられます。
特に長年使用しているエコキュートでは、部品の劣化による不具合も起こりやすくなります。
お湯の温度が不安定・ぬるい
シャワーの温度が急に熱くなったりぬるくなったりと安定しない場合、原因はエコキュート本体か、お湯を使う場所の蛇口(混合水栓)のどちらかにあります。
キッチン、洗面所、お風呂など、家中の複数の蛇口で同様の症状が出るなら、エコキュート本体の温度制御機能やサーモスタットの不調が疑われます。
一方で、シャワーだけ、キッチンだけといった特定の場所でのみ温度が不安定な場合は、その場所の混合水栓の故障が原因である可能性が高いです。
その場合は、水栓自体の修理や交換が必要になることもあります。
水漏れが発生している
エコキュート本体やその周辺から水が漏れている場合、故障と正常な現象の両方が考えられます。
まず、故障ではないケースとして、お湯を沸かす際の水圧を調整するために排出される「膨張水」や、ヒートポンプユニットに発生する「結露水」があります。
これらは正常な動作によるもので心配ありません。
しかし、明らかにポタポタと水が漏れ続けていたり、水道を使っていないのに水道メーターが回っていたりする場合は、配管の接続部の劣化やパッキンの摩耗、あるいは貯湯タンク本体の亀裂といったトラブルのサインです。
放置すると水道代の高騰や建物の腐食につながるため、速やかに専門業者に点検を依頼しましょう。
シャワーの水圧が弱い
エコキュートは、水道水を一度タンクに貯めてから給湯するため、構造上、ガス給湯器に比べて水圧がやや低くなる特性があります。
そのため、以前ガス給湯器を使っていた方がエコキュートに交換した場合、シャワーの水圧が弱くなったと感じることがありますが、これは故障ではありません。
水圧が気になる場合は、低水圧に対応したシャワーヘッドに交換することで、体感的な水圧を改善できることがあります。
ただし、以前と比べて急激に水圧が弱くなったと感じる場合は、給水ストレーナー(フィルター)の詰まりや配管からの水漏れなど、別の原因が隠れている可能性も考えられます。
お湯が止まらない・浴槽からあふれる
自動お湯はり機能で、設定した湯量になってもお湯が止まらずあふれてしまうトラブルは、浴槽の水位を検知するセンサーの不具合が主な原因です。
浴槽の循環アダプターのフィルター部分に髪の毛や湯垢、ゴミなどが詰まっていると、センサーが正しく水位を感知できなくなります。
まずはアダプターを清掃してみてください。
また、にごりタイプの入浴剤は、成分がセンサーに付着して誤作動を引き起こすことがあるため、使用には注意が必要です。
清掃しても改善しない場合は、水位センサー自体の故障が考えられます。
異音・異臭がする
エコキュートの運転中、普段聞き慣れない音がする場合は注意が必要です。
正常な運転音や、冬場の「ブーン」という霜取り運転の音とは別に、「キーキー」といった甲高い音や「ガタガタ」という振動音は、内部のファンモーターやポンプの異常を示している可能性があります。
また、お湯からドブのような嫌な臭いがする場合は、貯湯タンクの底や配管内部に溜まった汚れが原因です。
定期的なタンクの水抜きや、専門業者による配管洗浄で改善することが多いです。
リモコンにエラーコードが表示される
リモコンに表示されるエラーコードは、エコキュートが自ら不具合を知らせるサインです。
まずは慌てずに取扱説明書を確認し、表示されたコードが何を意味するのか、自分で対処できるものかを確認しましょう。
例えばパナソニック製の場合、「U」で始まるエラーは給水配管の凍結など、ご自身で対処できる可能性がありますが、「F」や「H」で始まるエラーは基板や部品の故障を示し、専門家による点検・修理が必要です。
各メーカーの代表的なエラーコードには以下のようなものがあります。
- パナソニック:F27(基板異常)、U22(湯はり不可・凍結)
- ダイキン:H54(三方弁の故障)
- 三菱電機:P01/P20/P21(給湯温度異常)、C03(沸き上げ不可)
多くの場合、エコキュート本体の漏電遮断器を一度切り、1分ほど待ってから再度入れる「リセット」を行うとエラーが解消されることもあります。
勝手に水やお湯が出る
浴槽の栓を抜いた後などに、循環アダプターからお湯や水が勝手に出てくることがあります。
これは、配管内に残った古いお湯を洗い流すための「自動配管洗浄機能」であり、正常な動作です。
また、冬場には配管の凍結を防ぐためにポンプが自動で水を循環させることもあります。
これらは故障ではないので安心してください。
故障の種類と原因
エコキュートの故障は、使用年数によって大きく3つの時期に分類されます。
- 初期故障(設置後1〜2年):製造時の不具合や設置工事のミスが原因で発生します。この期間であれば、メーカー保証や工事業者の保証で無償修理となる可能性が高いです。
- 偶発故障(使用開始3〜8年):経年により、部品の隠れた不具合が表面化してくる時期です。メーカーの無償保証期間が過ぎていることが多く、有償での修理となる場合がほとんどです。
- 摩耗故障(使用開始10年以上):部品の経年劣化や摩耗が原因で起こる故障です。一つの部品を修理しても、すぐに別の部品が故障する「連鎖故障」のリスクが高いため、本体の交換が推奨されるケースが多くなります。
故障か寿命か?判断の目安と買い替えの検討

エコキュートに不具合が生じたとき、多くの人が頭を悩ませるのが「修理して使い続けるべきか、それとも新しいものに交換すべきか」という問題です。
この判断を誤ると、結果的に損をしてしまう可能性もあります。
ここでは、エコキュートの寿命を正しく理解し、状況に合わせて修理と買い替えのどちらが賢明な選択なのかを判断するためのポイントを解説していきます。
エコキュートの寿命とは
エコキュートは、屋外に設置される「ヒートポンプユニット」と、お湯を貯めておく「貯湯タンク」という2つの主要な機器で構成されています。
それぞれの寿命は異なり、一般的には以下の年数が目安とされています。
- ヒートポンプユニットの寿命目安:5年~15年
- 貯湯タンクの寿命目安:10年~15年
ヒートポンプユニットは、空気を圧縮して熱を作り出すための電子回路や部品が多く内蔵されており、構造が複雑なため貯湯タンクよりも寿命が短くなる傾向があります。
一方、貯湯タンクは比較的シンプルな構造のため、長持ちしやすいと言われています。
これらの目安から、エコキュート全体の寿命は一般的に「10年〜15年」とされています。
特に「10年」が一つの大きな節目とされるのには理由があります。
多くのメーカーでは、製品の販売終了から約10年間を修理用部品の保有期間と定めており、10年を超えると修理に必要な部品が手に入らなくなる可能性が高まるためです。
また、メーカーが提供する有償の延長保証も最長で10年が一般的であることも、この目安の根拠となっています。
寿命による交換が推奨されるケース
以下のような状況に当てはまる場合、修理で一時的に直すよりも、新しいエコキュートへ交換することを強くおすすめします。
- 使用年数が10年を超えている場合:10年以上使用しているエコキュートは、部品全体の経年劣化が進んでいます。たとえ一箇所を修理しても、すぐに別の箇所が故障する「連鎖故障」のリスクが非常に高くなります。修理を繰り返すことで、結果的に新品に交換するよりも費用がかさんでしまうことも少なくありません。
- 修理費用が高額な場合(特に10万円以上):故障箇所の修理に10万円以上の費用がかかるようであれば、交換を検討する良い機会です。特に10年以上使用している機種であれば、高額な修理費を払うよりも、最新の省エネ性能が高いエコキュートに交換した方が、長期的に見て毎月の光熱費削減につながり、結果的にお得になる可能性があります。
- エラーが頻繁に発生する場合:短期間に何度もエラーコードが表示されたり、異なる種類の不具合が立て続けに起こったりする場合は、エコキュート全体が寿命を迎えているサインかもしれません。根本的な解決が難しくなっている可能性が高いため、交換が賢明です。
- 部品の製造が終了し、入手が困難な場合:メーカーに問い合わせても、修理に必要な部品の在庫がなく、取り寄せもできない場合は、残念ながら交換以外の選択肢はありません。
- エコキュート本体が浸水した恐れがある場合:台風や洪水などの自然災害でエコキュートが水に浸かってしまった場合、外見上は問題なくても内部の電子部品が損傷している可能性があります。後から深刻な不具合が発生するリスクがあるため、交換が推奨されます。この場合、火災保険の補償対象となる可能性もあるため、保険会社に確認してみましょう。
修理が推奨されるケース
一方で、修理を選択した方が経済的である場合もあります。
- 購入から10年未満の故障:使用年数が比較的浅い場合は、まず修理を検討するのが基本です。部品の劣化も全体には及んでいないことが多く、修理でまだまだ長く使える可能性が高いでしょう。
- メーカー保証・延長保証期間内の故障:エコキュートの購入時に付帯するメーカー保証期間内であれば、無償または安価で修理を受けられます。メーカー保証は、本体が1〜2年、ヒートポンプユニットの冷媒系統が3年、貯湯タンクが5年といったように部位ごとに期間が異なるのが一般的です。また、有償の延長保証(5年〜10年)に加入している場合も、保証範囲内の故障であれば費用を大幅に抑えられるため、まずは保証書を確認し、メーカーへ問い合わせましょう。
- 修理費用が比較的安価な場合:配管からの水漏れに対するパッキンの交換など、数万円程度で済むような軽微な故障であれば、修理して使い続ける方が合理的です。
エコキュート修理・交換にかかる費用と日数

エコキュートの故障や交換を検討する際、最も気になるのが「いくらかかるのか」「どのくらいの時間がかかるのか」という点でしょう。
突然の出費は家計にとって大きな負担ですし、お湯が使えない期間は生活に大きな支障をきたします。
ここでは、修理や交換にかかる具体的な費用の目安と、工事に必要な日数について解説します。
修理費用の目安
エコキュートの修理費用は、故障した箇所や必要な部品、依頼する業者によって大きく変動します。
あくまで目安ですが、一般的な費用相場を把握しておくことで、業者から提示された見積もりが適正かどうかを判断する材料になります。
故障箇所ごとの費用相場
- 配管の修理|1万円~5万円程度:配管からの水漏れや接続部の不具合など、比較的軽微な修理の場合です。放置すると水道代の増加につながるため、早めの対処が重要です。
- ヒートポンプユニットの修理|10万円~15万円程度:エコキュートの心臓部であるヒートポンプユニットは、電子回路などの精密部品が多く、修理費用も高額になりがちです。基板の交換などが必要になると15万円を超えることもあります。保証対象外の部品も多いため、注意が必要です。
- 貯湯タンクユニットの修理|30万円以上:貯湯タンク自体の故障は稀ですが、自然災害などで物理的に破損した場合は、修理費用が非常に高額になります。タンクのみの交換が難しいケースも多く、その場合はエコキュート本体の交換を検討することになります。
メーカー別の修理費用目安
各メーカーも公式サイトで修理費用の目安を公開しています。
※あくまで目安です。
- 三菱電機:電源系の不具合で16,500円〜48,400円、お湯が沸かない・出ないトラブルで18,700円〜188,100円、水漏れで16,500円〜68,200円などが目安です。
- パナソニック:お湯が出ない場合で25,000円〜35,000円、水漏れで15,000円〜75,000円程度が目安とされています。
- ダイキン:タンクからの水漏れで25,000円〜45,000円、お湯の温度調整不良で25,000円〜49,000円、リモコン操作不良で48,000円〜70,000円などが目安です。
- 故障内容によって幅はありますが、全体的な修理費用の相場としては、おおよそ30,000円〜50,000円程度になることが多いようです。
交換費用の目安
エコキュート本体を丸ごと交換する場合、費用は「本体価格」と「工事費」の合計で決まります。
一般的な相場は約40万円〜50万円とされていますが、選ぶ機種のグレードや機能、工事内容によって変動します。
工事にかかる時間|当日お風呂は使える?
修理や交換の作業時間は、部品の在庫があり、現場の状況に問題がなければ、半日〜1日程度で完了するのが一般的です。
工事が終了しても、すぐにお湯が使えるわけではありません。
貯湯タンクにお湯を沸かすのに4〜5時間ほどかかります。
しかし、午前中に作業を開始すれば、その日の夜にはお風呂に入れるケースがほとんどです。
ただし、注意が必要なのは部品や本体の在庫状況です。
特殊な部品や古い型番の部品が必要な場合、取り寄せに数日から2週間程度かかることもあります。
その間はお湯が使えなくなるため、代替手段を考えておく必要があります。
近隣の銭湯や温泉を利用する、親戚や友人の家でお風呂を借りる、水のいらないシャンプーを活用するなどの対策を準備しておくと安心です。
費用を抑えるためのポイント
高額になりがちなエコキュートの修理・交換費用ですが、いくつかのポイントを押さえることで負担を軽減できます。
- 複数業者からの見積もり比較:最も重要かつ効果的な方法です。必ず2〜5社程度の業者から見積もりを取り、内容と価格を比較検討しましょう。相場観を養うことができ、不当に高額な請求を避けることにつながります。
- 既存配管の再利用:現在使用しているエコキュートの配管の状態が良ければ、新しいエコキュートの設置時にも再利用できる場合があります。これにより、配管工事費用を節約できます。
- 補助金の活用:国や自治体では、省エネ性能の高い住宅設備への買い替えに対して補助金制度を設けている場合があります。国の「給湯省エネ事業」などが代表的です。お住まいの自治体の窓口や、依頼する業者に確認してみましょう。
- 火災保険の適用(自然災害による故障の場合):故障の原因が落雷、台風、洪水、地震などの自然災害である場合、加入している火災保険が適用される可能性があります。経年劣化による故障は対象外ですが、万が一の際には有力な選択肢となります。保険会社や契約内容によって適用条件が異なるため、まずは保険会社に連絡し、適用可能か確認することが重要です。修理業者に依頼する前に、故障状況の写真を撮っておくなど、証拠を残しておくことを忘れないでください。
エコキュート故障時の修理依頼先はどこがおすすめ?

エコキュートが突然故障してお湯が使えなくなると、どこに連絡すれば良いのか分からず、誰もが慌ててしまうものです。
ここでは、エコキュートが故障した際の主な依頼先と、それぞれの特徴、連絡する際のポイントをまとめました。
メーカーへの依頼
エコキュートの調子が悪いと感じたら、まず確認すべきは「メーカーの保証期間内」であるかどうかです。
保証書を確認し、期間内であれば、製品を製造したメーカーに直接問い合わせるのが最も賢明な選択です。
- メリット:保証期間内であれば、多くの場合、無償または割引価格で修理や部品交換を受けられます。自社製品に関する知識や技術が最も豊富で、安心感が高い点も大きな利点です。
- 注意点:保証期間が過ぎている場合、修理費用が専門業者に比べて割高になる傾向があります。また、受付時間が平日の日中に限られていたり、修理担当者の訪問までに数日かかったりすることもあります。
連絡する際は、事前にエコキュートの型番、購入日、リモコンに表示されているエラーコード、具体的な故障症状などをメモしておくと、電話でのやり取りが非常にスムーズに進みます。
給湯器専門業者への依頼
メーカーの保証期間が過ぎている場合や、「今すぐお湯を使えるようにしてほしい」といった緊急の場合は、地域で活動している給湯器専門業者への依頼が有効な選択肢となります。
- メリット:24時間365日受付や即日対応を掲げる業者が多く、スピーディーな対応が期待できます。また、メーカー修理よりも費用を抑えられるケースが多く、複数のメーカー製品を取り扱っているため、交換になった際の選択肢も豊富です。
- 注意点:業者によって技術力や料金設定、対応の質にばらつきがあるため、信頼できる業者を慎重に選ぶ必要があります。メーカー保証期間内に専門業者に依頼すると有償修理になる可能性があるため、まずは保証期間の確認が先決です。
賃貸住宅・マンションの場合
お住まいが賃貸住宅やマンションの場合は、自分で業者を手配する前に、必ず連絡すべき相手がいます。
- 賃貸住宅(アパート・一戸建て)の場合:故障したら、まずは大家さんや物件の管理会社に連絡してください。賃貸物件では、エコキュートなどの備え付け設備は大家さんの所有物です。そのため、修理や交換の手配、およびその費用負担は、原則として大家さん側が行います。自己判断で勝手に修理業者を呼んでしまうと、後で費用を請求できなかったり、トラブルに発展したりする可能性があるため、必ず最初に管理会社や大家さんに相談しましょう。
- 分譲マンションの場合:分譲マンションでは、室内のエコキュートは個人の所有物(専有部分)とみなされるため、修理・交換の責任と費用は自己負担となるのが基本です。しかし、修理や交換作業のために共用廊下を使用したり、建物全体のインフラ設備に関わったりする可能性があるため、工事の前に管理組合や管理人に連絡し、許可を得る必要があるケースがほとんどです。規約を確認せずに工事を進めると、近隣住民とのトラブルの原因にもなりかねませんので、こちらもまずは管理者への相談をおすすめします。
エコキュートの故障|信頼できる修理業者の選び方

エコキュートの修理や交換は決して安い買い物ではなく、専門的な知識と技術を要する重要な工事です。
だからこそ、安心して任せられる信頼性の高い業者を選ぶことが、後々の満足度に大きく影響します。
ここでは、悪質な業者を避け、優良業者を見極めるためのポイントを7つ紹介します。
複数業者からの見積もり比較
適正価格で信頼できる業者を見つけるための最も基本的で重要なステップが、複数の業者から見積もりを取ることです。
最低でも2社、できれば3〜5社から見積もりを取得し、内容を比較検討しましょう。
これにより、工事内容や費用の相場観が養われ、「他社より明らかに高すぎる」「安すぎるが工事内容が不明確」といった業者を見抜くことができます。
面倒に感じるかもしれませんが、この一手間が不当な高額請求を避けるための最善の策となります。
実績・知名度のある業者を選ぶ
エコキュートの設置や修理は、電気工事や水道工事が絡む専門的な作業です。
豊富な施工実績を持つ業者や、地域で長く営業していて知名度のある業者は、それだけ多くの経験とノウハウを蓄積している証拠であり、安心して任せられる可能性が高いと言えます。
業者のウェブサイトで過去の施工事例が写真付きで公開されているか、具体的な工事内容が紹介されているかなどをチェックするのも良い判断材料になります。
サポート体制の充実度(アフターケアや保証)
工事が終わればそれで終わり、ではありません。
万が一、工事後に不具合が発生した場合や、数年後に別の故障が起きた際に、迅速かつ誠実に対応してくれるかどうかも重要なポイントです。
メーカー保証とは別に、業者独自の工事保証や長期保証、定期点検などのアフターサービスを提供しているかを確認しましょう。
例えば、「交換できるくん」のように無料で10年間の商品・工事保証を付帯している業者もあり、このような手厚いサポート体制は、業者の技術力の表れと言えるでしょう。
資格保有者の在籍有無
エコキュートの設置工事には、「第二種電気工事士」や「給水装置工事主任技術者」といった国家資格が必要な作業が含まれます。
無資格の作業員による工事は、法律に違反するだけでなく、漏電や水漏れ、最悪の場合は火災といった重大な事故につながる危険性があります。
必ずこれらの有資格者が在籍していることを確認しましょう。
また、お住まいの地域の水道局から認定を受けた「水道局指定工事店(指定給水装置工事事業者)」であるかどうかも、信頼性を測る重要な基準の一つです。
無料見積もり・出張料・キャンセル料の確認
見積もりを依頼する段階で料金が発生する業者も存在します。
正式に契約する前に、「見積もりは無料か」「出張料はかかるのか」「見積もり後のキャンセルに料金は発生しないか」といった費用体系を明確に確認しておくことが重要です。
優良な業者の多くは、見積もりや出張料を無料としています。
対応時間・迅速さ
お湯が使えないという状況は、日常生活において一刻も早く解決したい緊急事態です。
そのため、24時間365日電話受付を行っているか、問い合わせから最短で即日訪問してくれるかなど、対応のスピードも業者選びの重要な要素です。
自社施工の有無
エコキュートの販売店には、実際に工事を行う施工部門を自社で持っている業者と、工事を下請け業者に外注している業者がいます。
自社で一貫して販売から施工まで行っている業者であれば、下請け業者への中間マージンが発生しないため、工事費用を比較的安く抑えられる可能性があります。
新しいエコキュートを選ぶ際のポイント

ここでは、新しいエコキュートを選ぶ際に押さえておきたい4つの重要な基準を具体的に解説します。
家族構成・使用状況に合わせた容量選び
エコキュート選びで最も重要なのが、お湯を貯めておくタンクの「容量(サイズ)」です。
エコキュートは電気料金の安い夜間にお湯をまとめて沸かす仕組みのため、家族の人数やお湯の使い方に合わない容量を選ぶと、様々な問題が生じます。
容量が小さすぎると、日中にお湯を使い切ってしまい「湯切れ」を起こします。
そうなると、割高な昼間の電気で沸き増しをする必要があり、せっかくの省エネ性能が活かせず電気代が高くなる原因になります。
一般的なタンク容量と家族人数の目安は以下の通りです。
- 370L:3~5人家族向け
- 460L:4~7人家族向け
- ネオキュート(ダイキン製など):2~3人向けの小容量タイプ(320L)
お子様の成長や将来の家族構成の変化なども見据えながら、少し余裕のある容量を選ぶのがおすすめです。
設置場所・地域環境に適したタイプ
エコキュートは主に屋外に設置されるため、お住まいの地域の気候や環境に適した仕様の製品を選ぶことが、故障リスクを減らし、長く快適に使い続けるための鍵となります。
- 一般地仕様/寒冷地仕様:最低気温が-10℃を下回らない地域であれば一般地仕様で問題ありません。一方、冬の寒さが厳しい北海道や東北、北陸などの地域では、外気温-25℃でも安定して稼働する「寒冷地仕様」を選ぶ必要があります。凍結防止ヒーターなどが強化されており、凍結による故障トラブルを防ぎます。
- 耐塩害/耐重塩害仕様:海岸からの距離が近いエリアでは、潮風に含まれる塩分によって室外機(ヒートポンプユニット)が錆びやすくなります。塩害による腐食や故障を防ぐため、防錆・防食処理が施された「耐塩害仕様」や「耐重塩害仕様」を選びましょう。
- 井戸水対応:水道水ではなく井戸水や地下水を利用しているご家庭では、水に含まれるミネラル分などが配管詰まりや腐食の原因となるため、必ず「井戸水・地下水対応モデル」を選ぶ必要があります。
- 設置スペース(角型/薄型):最も一般的なのは「角型」タイプですが、隣家との間隔が狭い都市部の住宅など、設置スペースが限られる場合には、奥行きを抑えた「薄型」タイプも選択肢になります。
必要な機能の選択
最新のエコキュートは、単にお湯を沸かすだけでなく、省エネ性能の向上や日々のバスタイムを快適にする様々な便利機能が搭載されています。
ご家庭のライフスタイルに合わせて必要な機能を見極めましょう。
- 給湯タイプ:お湯はりから保温、たし湯まで全て自動で行う「フルオート」、お湯はりと保温は自動でたし湯は手動の「オート」、蛇口からお湯を出すだけのシンプルな「給湯専用」があります。家族が多く、入浴時間がバラバラになりがちで、お湯の減りを気にせず追い焚きしたいご家庭にはフルオートタイプがおすすめです。
- パワフル高圧給湯:エコキュートの弱点とされがちなシャワーの水圧を改善したい方や、2階にお風呂があるご家庭には、通常より高い水圧で給湯できる「パワフル高圧給湯」機能付きの機種が最適です。
- 省エネ機能:各メーカーが独自の技術で省エネ性能を競っています。AIがお湯の使用パターンを学習して最適な沸き上げを行うパナソニックの「エコナビ」や、お風呂の残り湯の熱を再利用して翌日の沸き上げに活かす三菱の「ホットりたーん」など、電気代を賢く節約する機能が充実しています。
- 快適なお風呂機能:三菱の「ホットあわー」のように微細な泡で入浴効果を高める機能や、ダイキンの「マイクロバブル入浴」、パナソニックの「温浴セレクト」など、毎日の入浴をよりリラックスできる時間にする付加価値機能も人気です。
予算に合わせた機種選び
エコキュートの導入費用は、本体価格と工事費の合計で決まります。
高機能なモデルほど本体価格は高くなるため、ご家庭に必要な機能と予算のバランスを考えることが大切です。
業者に見積もりを依頼する際は、本体価格だけでなく、標準工事費に何が含まれているか、また、基礎工事の有無や配管の延長、搬入経路の状況などによって追加費用が発生する可能性がないかを事前にしっかりと確認しておきましょう。
エコキュートを長持ちさせるメンテナンスと予防策

エコキュートは決して安い買い物ではないため、一度設置したらできるだけ長く、快適に使い続けたいものです。
実は、日々の少しの心がけと簡単なメンテナンスを習慣づけることで、故障のリスクを大幅に減らし、製品の寿命を延ばすことが可能です。
定期的な水抜きと各部の清掃
エコキュートを長く使う上で最も基本となるのが、定期的な清掃です。
水道水に含まれる不純物や湯垢は、気づかないうちに機器内部に蓄積し、性能低下や故障の原因となります。
- 貯湯タンクの水抜き(年に2~3回):貯湯タンクの底には、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムといった不純物が沈殿しやすくなっています。これを放置すると、お湯に白いゴミが混ざったり、配管を詰まらせたりする原因になります。年に2〜3回を目安に、取扱説明書の手順に従ってタンクの底から水を抜き、沈殿物を排出しましょう。
- 浴槽アダプター・配管の清掃:追い焚き機能付きのフルオートタイプの場合、浴槽のお湯は循環アダプターを通じてエコキュート本体との間を行き来します。このアダプターのフィルターには髪の毛や湯垢が溜まりやすいため、週に1回程度はブラシなどで清掃してください。また、配管内部も汚れるため、年に1回は市販の配管洗浄剤(メーカー推奨品)を使って洗浄することで、お湯の臭いや雑菌の繁殖を防ぎます。
- 給水ストレーナー(フィルター)の清掃(半年に1回):給水配管の入り口には、ゴミの侵入を防ぐためのストレーナー(フィルター)が設置されています。ここにゴミが詰まると、お湯の出が悪くなる原因になるため、半年に1度を目安に清掃しましょう。
- 安全装置の点検(半年に1回):万が一の際に作動する「逃し弁」や「漏電遮断器」が正常に機能するか、半年に1回は点検を行いましょう。レバーを操作するだけの簡単な作業ですが、安全に使い続けるために非常に重要です。
ヒートポンプユニット周辺のスペース確保
エコキュートの心臓部であるヒートポンプユニットは、空気中の熱を集めてお湯を沸かしています。
そのため、ユニットの吸込口や吹出口の周りに物や植木鉢を置いたり、雑草が生い茂ったりしていると、空気の流れが妨げられてしまいます。
これにより、熱交換の効率が低下して余計な電気代がかかるだけでなく、機械に過度な負荷がかかり、故障の原因にもなります。
ユニットの周囲は常に整理整頓し、十分なスペースを確保するよう心がけましょう。
推奨されない入浴剤の確認・使用制限
一日の疲れを癒すバスタイムに入浴剤は欠かせない、という方も多いでしょう。
しかし、エコキュート、特に追い焚き機能のあるフルオートタイプでは、使用できる入浴剤に制限があります。
酸、アルカリ、硫黄、塩分といった成分を含む入浴剤や、白濁する「にごりタイプ」、固形物やパウダーが入っているタイプのものは、配管の腐食やポンプの故障、水位センサーの誤作動を引き起こす原因となるため、多くのメーカーで使用を推奨していません。
使用可能な入浴剤の種類はメーカーや機種によって異なるため、必ず取扱説明書やメーカーの公式サイトで確認してから使用するようにしてください。
長期不在時の電源OFF
旅行や出張などで1週間以上家を空けるなど、長期間お湯を使わない場合は、エコキュートの電源を切っておくことをおすすめします。
これにより、無駄な沸き上げ運転を防いで電気代を節約できるだけでなく、機器への負荷を軽減し、寿命を延ばすことにも繋がります。
ただし、冬場は例外です。
電源を切ってしまうと、配管の凍結を防止する機能が働かなくなり、故障の原因となります。
冬の不在時には電源は切らないようにしましょう。
また、1ヶ月以上といった極端に長い期間不在にする場合は、タンク内の水質が変化するのを防ぐため、水を抜いておくのが安心です。
まとめ
今回は、エコキュートが故障した際の症状と原因、修理と交換の判断基準、具体的な費用、信頼できる業者の選び方などを解説してきました。
もし修理や交換が必要になり、業者に依頼する際は、必ず2〜3社以上から見積もりを取り、価格とサービス内容を比較検討することが鉄則です。
その際には、有資格者の在籍や工事保証の有無、豊富な施工実績などを確認し、総合的に信頼できるパートナーを選びましょう。
ぜひこの記事も参考にしながら、エラーや故障の対応を進めてみてください。
少しでも参考になれば嬉しいです。


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