エコキュートの水漏れの修理費用とは?応急処置や水道代の注意点、火災保険が利用できるケースも紹介

エコキュート

エコキュートのヒートポンプユニットや貯湯タンクの周りが濡れているのを見つけて、

「もしかして水漏れ?」

「突然お湯が使えなくなったらどうしよう…」

と、不安な気持ちになっていませんか。

高額な修理費用や、日常生活への影響を考えると、心配になるのは当然のことです。

しかし、エコキュートから水が出ているからといって、必ずしも故障とは限りません。

実はお湯を効率よく沸かす過程で発生する「結露水」や、タンク内の圧力を調整するための「膨張水」といった、製品の正常な働きによるものであるケースも非常に多いのです。

そこでこの記事では、故障かどうかの判断基準から、水漏れの主な原因、家庭でできる応急処置まで網羅的に解説していきます。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

  1. エコキュートの水漏れは本当に故障?見極め方と症状
    1. 正常な動作による水濡れのケース
    2. 故障やトラブルが疑われる危険な水漏れのサイン
  2. エコキュートの水漏れが起きる主な原因
    1. 1. 経年劣化と寿命による部品の破損
    2. 2. 配管の損傷や凍結
    3. 3. 不適切な入浴剤の使用
    4. 4. 部品や配管の詰まり
    5. 5. 定期的なメンテナンス不足
    6. 6. 設置場所の移動や初期の施工不良
  3. エコキュートの水漏れを放置した場合のリスク
    1. 1. 余分な水道代・電気代の継続的な発生
    2. 2. 熱湯による火傷の危険性
    3. 3. 他の部品や本体への影響・劣化の進行
    4. 4. 突然お湯が使えなくなる可能性
  4. 水漏れ発生時の応急処置と修理・交換の判断
    1. 自宅でできる応急処置の手順
    2. 修理・交換の判断基準と費用の目安
      1. 修理で対応する場合の費用相場
      2. 設置後10年未満なら「修理」を検討
      3. 設置後10年以上なら「交換(買い替え)」がおすすめ
      4. 火災保険が適用されるケースも
  5. 水漏れ修理の依頼先と信頼できる業者の選び方
    1. メーカーと専門業者の特徴
      1. メーカーに依頼するメリット
      2. メーカーに依頼するデメリット
      3. 専門業者のメリット
      4. 専門業者のデメリット
    2. 信頼できる優良業者の見極めポイント
  6. エコキュートの水漏れを予防する日常メンテナンスと対策
    1. 定期的な自己点検と清掃のポイント
    2. 凍結防止対策の徹底
    3. 長期不在時の適切な対応
    4. 専門業者による定期メンテナンスの活用
  7. まとめ

エコキュートの水漏れは本当に故障?見極め方と症状

エコキュートの周辺が濡れていると、すぐに「故障したのでは?」と慌ててしまいがちですが、まずは冷静に状況を確認することが重要です。

実は、エコキュートから水が排出されるのは、製品が正常に機能している証拠である場合も少なくありません。

正常な動作による水濡れのケース

以下のケースに当てはまる場合、エコキュートは正常に稼働している可能性が高いです。

慌てて業者を呼ぶ前に、まずは自宅の状況と照らし合わせてみましょう。

  • ヒートポンプユニットからの結露水:エコキュートは、エアコンの室外機に似たヒートポンプユニットで空気中の熱を集めてお湯を沸かします。この際、熱交換器が非常に冷やされるため、空気中の水分が結露し、水滴となって排出されます。特に湿度の高い日や、冬場に外気温が下がると、熱交換器に付着した霜を溶かす「霜取り運転」が行われ、一時的に多くの水が出ることがあります。朝方にヒートポンプユニットの下が濡れているだけで、日中に乾いているようであれば、この結露水が原因であり、故障ではありません。
  • 貯湯ユニットからの膨張水(排水):エコキュートは、夜間などにお湯を沸かして貯湯タンクに貯めておきます。水は温められると体積が増える(膨張する)性質があるため、タンク内の圧力が上がりすぎるのを防ぐ目的で、増えた分のお湯(膨張水)を「逃し弁」という部品から自動的に排出します。お湯を沸き上げている最中や沸き上げ直後に、貯湯タンク本体の下部にある排水口からポタポタと水が出ていて、しばらくすると止まる場合は、この正常な排水である可能性が高いです。

故障やトラブルが疑われる危険な水漏れのサイン

一方で、以下のような症状が見られる場合は、部品の劣化や破損による水漏れの可能性があり、早急な対応が必要です。

  • 常に水が漏れ続けている・濡れている:正常な排水は一時的なものですが、「昼夜を問わず常に水が出続けている」「地面が乾く暇がない」といった状態は異常のサインです。特に、配管の接続部分や本体の継ぎ目から水が染み出ていたり、ポタポタと滴り落ちたりしているのが目視で確認できる場合は、パッキンの劣化や配管の損傷が考えられます。
  • お湯の出が悪くなる・残湯量が異常に減る:「蛇口からお湯が出ない」「お湯を使っているとすぐに水に変わる」「いつもと同じ量しか使っていないのに、リモコンの残湯量メーターの減りが異常に早い」といった症状は、給湯関連の配管から水漏れしている可能性があります。漏れた分だけお湯が不足するため、このような現象が起こります。
  • 水道代や電気代が急に高くなる:目に見える箇所以外で水漏れが発生していると、エコキュートは漏れ出た水を補おうとして、水道水を余分に取り込み、沸き上げの回数を自動的に増やします。その結果、普段と生活スタイルを変えていないにもかかわらず、検針票を見ると水道代や電気代が不自然に高騰していることがあります。家中の蛇口を閉めた状態で、屋外の水道メーターのパイロットが回っていないか確認してみましょう。
  • リモコンにエラーコードが表示される:エコキュート本体に搭載された漏水センサーが異常を検知すると、リモコンに特定のエラーコードが表示されます。これは水漏れを知らせる明確なサインです。メーカーによってコードは異なりますが、例えば以下のような表示が出た場合は、専門業者による点検が必須です。
三菱電機:「F08」パナソニック:「F17」ダイキン:「C73」東芝:「E8」日立:「Er99」コロナ:「E37」

これらの症状が見られた場合は、水漏れを放置せず、次のステップで解説する応急処置と専門業者への連絡を行いましょう。

エコキュートの水漏れが起きる主な原因

エコキュートの水漏れは、さまざまな要因が複雑に絡み合って発生します。

原因を特定することは、適切な修理や今後の予防策を考える上で非常に重要です。

1. 経年劣化と寿命による部品の破損

エコキュートも機械である以上、長年の使用による経年劣化は避けられません。

一般的に、ヒートポンプユニットの寿命は5年〜15年、貯湯タンクユニットは10年〜15年が目安とされています。

特に、10年以上使用しているエコキュートでは、以下のような部品の劣化が水漏れの直接的な原因となるケースが非常に多いです。

  • ゴムパッキン・Oリングの硬化・ひび割れ:配管の接続部分には、水漏れを防ぐためにゴム製のパッキンが使用されています。このパッキンは、長年の熱や圧力、紫外線にさらされることで弾力性を失い、硬化してひび割れを起こします。その隙間から水がじわじわと漏れ出してきます。
  • 内部部品(弁やセンサー類)の摩耗・故障:タンク内の圧力を調整する「減圧弁」や「逃し弁」、お湯と水を混ぜる「混合弁」といった内部部品も、経年により摩耗・故障し、正常に機能しなくなることで水漏れの原因となります。

2. 配管の損傷や凍結

屋外に設置されているエコキュートの配管は、常に過酷な環境にあります。

  • 紫外線や風雨による劣化:配管を保護している保温材や遮光テープが、紫外線や風雨によって劣化・剥離すると、配管本体がむき出しになります。これにより配管自体の劣化が早まり、ひび割れや亀裂が生じて水漏れに至ることがあります。
  • 冬場の凍結による破裂:特に寒冷地で注意が必要なのが、配管の凍結です。外気温が氷点下になると、配管内に残った水が凍って体積が膨張し、その圧力に耐えきれなくなった配管が破裂・損傷してしまいます。凍結防止策を怠っていると、春先に雪が解けた頃に水漏れが発覚するケースも少なくありません。

3. 不適切な入浴剤の使用

フルオートタイプのエコキュートでは、追い焚き機能のために浴槽のお湯を循環させます。

このとき、使用する入浴剤の種類によっては、配管や熱交換器に悪影響を及ぼし、水漏れのリスクを高めることがあります。

メーカーが使用を推奨していない以下のような入浴剤は特に注意が必要です。

  • 硫黄、酸、アルカリ、塩分を強く含むもの:配管の金属を腐食させる原因になります。
  • 白濁タイプやとろみ成分のあるもの:配管内に成分が固着し、詰まりを引き起こします。
  • 固形物(ハーブや果実など)が含まれるもの:フィルターや配管の詰まりの原因となります。

取扱説明書で使用可能な入浴剤を確認し、推奨されていないものは避けることが重要です。

4. 部品や配管の詰まり

水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムといったミネラル成分が、長年の使用でスケール(湯垢)として配管内部に蓄積することがあります。

また、外部から砂埃や落ち葉などが侵入することも。

これらの異物が配管を塞いでしまうと、水の流れが滞り、行き場のなくなった水圧が接続部のパッキンなど弱い部分にかかり、水漏れを引き起こすことがあります。

5. 定期的なメンテナンス不足

エコキュートの性能を維持し、寿命を延ばすためには定期的なメンテナンスが不可欠です。

  • 貯湯タンクの清掃不足:年に1〜2回のタンク底の排水・清掃を怠ると、不純物が沈殿し、配管詰まりの原因となります。
  • 浴槽フィルターの清掃不足:循環口のフィルターに髪の毛や湯垢が詰まると、お湯の循環がうまくいかず、ポンプに過度な負担がかかり故障や水漏れにつながることがあります。

こうしたメンテナンスを怠ることが、結果的に部品の劣化を早め、水漏れトラブルを招く一因となります。

6. 設置場所の移動や初期の施工不良

エコキュートは非常に精密な機器であり、専門知識のない人が移動させることは推奨されません。

無理に動かすと、ヒートポンプと貯湯タンクをつなぐ配管の接続部が緩んだり、ホースが外れたりして水漏れが発生する可能性があります。

また、稀なケースですが、設置当初の施工に問題があり、配管の接続が不十分であったために、後から水漏れが発覚する場合もあります。

エコキュートの水漏れを放置した場合のリスク

エコキュートからのわずかな水漏れを発見した際、「ポタポタ落ちる程度だから大丈夫だろう」「そのうち直るかもしれない」と安易に考えて放置してしまうのは非常に危険です。

ここでは、水漏れを放置することで生じる具体的な4つのリスクについて解説します。

1. 余分な水道代・電気代の継続的な発生

最も直接的で家計に響くリスクが、光熱費の無駄な増加です。

水漏れが続いているということは、24時間、蛇口を少し開けっ放しにしているのと同じ状態です。

漏れ出た水を補うために、エコキュートは常に新しい水道水を取り込み続けます。

さらに、エコキュートはタンク内のお湯が減ると、自動的に沸き上げ運転を開始します。

つまり、漏れた分だけ余計にお湯を沸かし続けるため、電気代も同時に高騰していくのです。

最初はわずかな漏れでも、月単位、年単位で見ると数万円単位の損失につながることも珍しくありません。

知らないうちに家計を圧迫する「見えない出費」を止めるためにも、早期の対処が不可欠です。

2. 熱湯による火傷の危険性

エコキュートの貯湯タンク内のお湯は、沸き上げ時に65℃~90℃という非常に高温になります。

ヒートポンプユニットや貯湯タンクから漏れ出している水が、この高温のお湯である場合、大変危険です。

漏れ出た熱湯に誤って触れてしまうと、重度の火傷を負うリスクがあります。

特に、好奇心旺盛な小さなお子様や、ペットがいるご家庭では、重大な事故につながりかねません。

「水漏れ」という認識で安易に近づいたり触ったりすることは絶対に避けるべきです。

安全を確保するためにも、水漏れを発見したらすぐに専門家による点検が必要です。

3. 他の部品や本体への影響・劣化の進行

水漏れは、それ自体が一つの故障であると同時に、さらなる故障を引き起こす引き金にもなります。

  • 電気系統の基盤への影響:漏れた水がエコキュート内部の電子基盤や配線にかかると、ショート(漏電)を引き起こす可能性があります。漏電は感電事故や火災の原因となるだけでなく、基盤の交換が必要となり、修理費用が非常に高額になるケースが多いです。
  • 本体の腐食・劣化:常に湿った状態が続くことで、エコキュート本体の金属部分が錆びたり腐食したりします。これにより、エコキュート全体の耐久性が低下し、寿命を大きく縮めることになります。

最初はパッキン交換など数万円で済んだはずの修理が、放置した結果、基盤交換や本体の買い替えで数十万円の出費になってしまうことも十分にあり得ます。

4. 突然お湯が使えなくなる可能性

水漏れは、時間とともに悪化することはあっても、自然に直ることはありません。

最初はポタポタ程度だった漏れが、徐々に勢いを増し、最終的にはエコキュートが安全装置を作動させて完全に停止してしまうことがあります。

そうなると、ある日突然、全くお湯が使えなくなるという最悪の事態に陥ります。

お風呂に入れない、洗い物ができないなど、日常生活に大きな支障をきたすことは間違いありません。

特に冬場にこの事態が発生すると、生活への影響は計り知れません。

日々の快適な生活を守るためにも、水漏れのサインを見逃さず、迅速に行動することが何よりも大切です。

水漏れ発生時の応急処置と修理・交換の判断

エコキュートの水漏れを発見したら、パニックにならず、まずは落ち着いて応急処置を行うことが重要です。

自宅でできる応急処置の手順

専門業者が到着するまでの間、被害を最小限に食い止めるために、以下の3ステップで応急処置を行いましょう。

  1. エコキュート本体の電源をオフにする:まず最優先で行うべきは、安全の確保です。水漏れが電気系統に及ぶと、漏電やショート、感電といった重大な事故につながる恐れがあります。キッチンの壁などにあるリモコンで電源をオフにした後、エコキュート本体の貯湯タンクユニット下部にある漏電遮断器(ブレーカー)を「切」にしてください。これにより、エコキュートへの電力供給を完全に遮断できます。
  2. 給水止水栓を閉める:次に、エコキュートへの水の供給を止め、水漏れ自体をストップさせます。貯湯タンクユニットの下部、配管が接続されている部分に「給水止水栓(給水配管専用止水栓)」というバルブがあります。このバルブのハンドルを、時計回りに固くなるまで回して閉めてください。これにより、タンクへの給水が止まり、水漏れの勢いが収まります。止水栓の位置はメーカーや機種によって異なる場合があるため、取扱説明書で確認すると確実です。
  3. (最終手段)家の水道元栓を閉める:エコキュートの給水止水栓の場所が分からない、または固くて回せない、閉めても水漏れが止まらないといった緊急の場合は、家全体の水道の供給を止める「水道元栓」を閉めるという最終手段があります。水道メーターボックスの中にある元栓を閉めれば水漏れは確実に止まりますが、家中のトイレやキッチンなど全ての水道が使えなくなる点に注意が必要です。あくまで一時的な緊急措置として行い、速やかに専門業者に連絡しましょう。

修理・交換の判断基準と費用の目安

応急処置が完了したら、専門業者に連絡し、修理か交換かの判断を仰ぎます。

その際の判断材料となるポイントと費用相場は以下の通りです。

修理で対応する場合の費用相場

修理費用は、水漏れの箇所や交換する部品によって大きく変動します。

  • パッキンや配管接続部の部品交換:比較的軽微な修理で、費用は15,000円〜70,000円程度が目安です。
  • ヒートポンプユニットの内部部品修理:ファンや圧縮機などの故障の場合、80,000円〜220,000円程度と高額になることがあります。
  • 貯湯タンクの修理・交換:タンク本体からの水漏れは修理が難しく、交換となると300,000円前後かかる場合もあります。

設置後10年未満なら「修理」を検討

エコキュートの設置から10年未満で、修理費用が比較的安価(10万円以下など)に収まる場合は、修理を選択するのが一般的です。

設置後10年以上なら「交換(買い替え)」がおすすめ

エコキュートの寿命は10年〜15年です。

設置から10年以上経過している場合、一箇所を修理しても、すぐに別の部品が経年劣化で故障する「いたちごっこ」状態になる可能性が高いです。

特に、ヒートポンプや貯湯タンクといった主要部品の修理に20万円以上の高額な費用がかかる場合は、新品への交換を検討した方が、長期的に見て経済的です。

最新のエコキュートは省エネ性能も向上しているため、月々の電気代削減にもつながります。

エコキュート本体の交換費用は、機種や工事内容によりますが200,000円〜700,000円が目安です。

火災保険が適用されるケースも

「落雷」「台風による飛来物の衝突」「洪水による浸水」など、自然災害が原因の故障・水漏れには、ご加入の火災保険が適用される場合があります。

経年劣化は対象外ですが、思い当たる原因がある場合は、保険証券を確認し、保険会社に問い合わせてみましょう。

水漏れ修理の依頼先と信頼できる業者の選び方

エコキュートの水漏れトラブルが発生した際、どこに修理を依頼すれば良いのか、また、どうすれば信頼できる業者を見つけられるのかは、多くの人が悩むポイントです。

依頼先にはそれぞれメリット・デメリットがあり、業者選びを間違えると、高額な費用を請求されたり、不十分な工事で再発したりするリスクもあります。

ここでは、主な依頼先の特徴と、安心して任せられる優良な業者を見極めるためのポイントを詳しく解説します。

メーカーと専門業者の特徴

修理の依頼先は、主に「メーカー」と「給湯器販売・工事専門業者」の2つに大別されます。

パナソニック、三菱電機、ダイキン、日立といったエコキュートの製造元に直接修理を依頼する方法です。

メーカーに依頼するメリット

  • 絶対的な安心感:自社製品に関する知識や技術は最も豊富で、修理の品質に対する安心感は抜群です。
  • 純正部品での対応:交換部品はすべて純正品を使用するため、互換性の心配がありません。
  • 保証期間内の無償修理:メーカー保証期間内(通常1〜5年)であれば、無償または割引価格で修理を受けられる可能性があります。

メーカーに依頼するデメリット

  • 費用が高額になりがち:製品の割引率が低く設定されているため、修理や本体交換の費用は専門業者に比べて割高になる傾向があります。
  • 対応の遅さ・柔軟性の低さ:修理窓口の電話が混み合って繋がりにくかったり、修理担当者の訪問まで数日待たされたりすることがあります。また、他社製品への交換提案は受けられません。
  • 対応範囲の限界:配管からの水漏れなど、設置工事に起因するトラブルは「メーカーの管轄外」として対応してもらえず、施工業者への連絡を促されるケースがほとんどです

地域に根差した水道設備店や、インターネットで全国展開する給湯器専門の会社などです。

専門業者のメリット

  • 費用の安さ:メーカー間の競争があるため、製品の割引率が高く、メーカー直販よりも工事費込みの総額を安く抑えられる可能性が高いです。
  • 対応の迅速さ:地域密着型の業者であれば、電話一本で即日対応してくれるなど、スピーディーな対応が期待できます。
  • 柔軟な提案力:複数のメーカーを取り扱っているため、利用状況や予算に合わせて最適な機種を比較・提案してもらえます。
  • 独自の長期保証:工事部分に対して5年〜10年の長期無料保証を独自に提供している業者が多く、アフターサービスも充実しています。

専門業者のデメリット

  • 業者選びの手間:業者の数が非常に多く、技術力や価格設定も様々であるため、信頼できる業者を自分で見極める必要があります。
  • 悪質業者の存在:残念ながら、中には不当に高額な請求をしたり、手抜き工事を行ったりする悪質な業者も存在するため、慎重な選定が不可欠です。

信頼できる優良業者の見極めポイント

悪質な業者に騙されず、安心して工事を任せるためには、以下の6つのポイントを必ずチェックしましょう。

  1. 豊富な施工実績と資格の有無:業者のホームページで、これまでの施工事例(写真付きだと尚良い)や年間の工事件数を確認しましょう。「給水装置工事主任技術者」「液化石油ガス設備士」といった公的な資格を保有しているかも、技術力を測る重要な指標です。
  2. 明確な料金体系と事前見積もり:問い合わせの段階で料金体系を明確に説明し、必ず現地調査の上で詳細な見積書を無料で提示してくれる業者を選びましょう。「見積もり無料」を謳っていても、契約しないと出張費を請求する業者もいるため注意が必要です。複数の業者から相見積もりを取り、費用が相場からかけ離れていないか比較検討することが賢明です。
  3. 対応の迅速さと丁寧なコミュニケーション:問い合わせ時の電話対応や、現地調査での説明が丁寧で分かりやすいかは、その業者の信頼性を判断する上で非常に重要です。専門用語ばかりでなく、素人にも理解できるよう親身に説明してくれるか、こちらの質問に的確に答えてくれるかを見極めましょう。
  4. アフターサービスと保証内容の充実度:「工事保証10年」など、独自の長期保証制度が整っているかを確認しましょう。万が一、施工後に不具合が発生した場合に、迅速かつ無償で対応してくれる体制が整っている業者は信頼できます。
  5. 口コミや評判の確認:実際にその業者を利用した人の口コミは、非常に参考になります。ただし、ネット上の口コミはあくまで個人の意見です。良い評価だけでなく、悪い評価の内容も確認し、総合的に判断しましょう。
  6. 突然の訪問営業は避ける:「無料で点検します」などと言って突然訪問してくる業者は、悪徳業者である可能性が極めて高いです。不安を煽って不要な契約を迫る手口が多いため、絶対に家に入れず、きっぱりと断りましょう。修理や点検は、必ず自分から信頼できる専門業者に連絡して依頼するようにしてください。

エコキュートの水漏れを予防する日常メンテナンスと対策

エコキュートの水漏れをはじめとする様々なトラブルは、日頃のちょっとした心がけと定期的なメンテナンスによって、そのリスクを大幅に減らすことができます。

故障してから慌てるのではなく、日頃から適切なケアを習慣づけましょう。

定期的な自己点検と清掃のポイント

専門業者に依頼しなくても、自分でできるメンテナンスはたくさんあります。

これらを定期的に行うことで、エコキュートのコンディションを良好に保つことができます。

  • 貯湯タンクの水抜き・清掃(年に1~2回):水道水に含まれるミネラル分や不純物は、時間とともにタンクの底に沈殿物として溜まっていきます。これを放置すると、配管の詰まりやセンサーの誤作動、お湯の汚れの原因となります。年に1〜2回を目安に、取扱説明書の手順に従って貯湯タンクの排水口から底に溜まったお湯と沈殿物を排出しましょう。これにより、タンク内を清潔に保ち、トラブルを未然に防ぎます。
  • 浴槽循環口・フィルターの掃除(こまめに):追い焚き機能付きのフルオートタイプの場合、浴槽の循環口フィルターには髪の毛や皮脂、入浴剤のカスなどが溜まりがちです。ここが詰まるとお湯の循環が悪くなり、ポンプに負担がかかって故障や水漏れの原因になります。フィルターは簡単に取り外せるので、週に1回程度、古い歯ブラシなどでこまめに掃除する習慣をつけましょう。
  • 配管洗浄(半年に1回程度):浴槽とエコキュートをつなぐ風呂配管は、目に見えない部分ですが湯垢などで汚れやすい箇所です。多くのエコキュートには浴槽のお湯を抜く際に自動で配管を洗浄する機能が備わっているので、基本的にはこれを活用します。それに加えて、半年に1回程度、市販の風呂釜洗浄剤(「ジャバ」など、メーカー推奨品)を使って徹底的に洗浄することで、より清潔な状態を保ち、詰まりや雑菌の繁殖を防ぎます。

凍結防止対策の徹底

外気温が0℃を下回るような冬の寒い日には、配管の凍結による破裂が水漏れの大きな原因となります。

以下の対策を徹底しましょう。

  • 配管の保温材の確認・補修:配管に巻かれている保温材が劣化したり、剥がれたりしていないか定期的にチェックし、傷んでいる場合は市販の保温テープなどで補修します。
  • 凍結防止運転の活用:最近のエコキュートには、外気温を検知して自動でポンプを動かし、凍結を防ぐ機能が備わっています。浴槽の残り湯を循環口より5cm〜10cm以上残しておくことで、この機能が作動します。
  • 少量の水を流し続ける:特に冷え込みが厳しい夜は、給湯側の蛇口から1分間にコップ1杯(約200ml)程度の水を「ちょろちょろ」と流し続けるのも非常に有効な凍結防止策です。

長期不在時の適切な対応

旅行や帰省などで2週間以上家を空ける場合は、エコキュートの電源を完全にオフにするのではなく、リモコンの「休止」設定を活用しましょう。

また、タンク内に長期間お湯を溜めたままにすると水質が悪化する恐れがあるため、出発前に貯湯タンクの水抜きをしておくことが推奨されます。

これにより、衛生面を保ち、無駄な電力消費も防げます。

専門業者による定期メンテナンスの活用

自分で行う清掃に加えて、3〜5年に1回程度は、専門業者によるプロの点検を受けることをおすすめします。

自分では確認できない減圧弁や逃し弁といった消耗部品の状態や、漏電の有無、ヒートポンプユニットの動作などをチェックしてもらうことで、劣化部品を故障前に交換でき、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。

費用は1万円~2万円程度が相場ですが、結果的にエコキュートの寿命を延ばし、トータルの修理費用を抑えることにつながります。

まとめ

今回は、エコキュートの水漏れについて、故障かどうかの見極め方から原因、対処法、そして業者選びのポイントまで解説しました。

エコキュートの周辺が濡れていても、それがお湯を沸かす過程で生じる「結露水」や「膨張水」であれば、故障ではなく正常な動作です。

しかし、「常に水が漏れ続けている」「水道代や電気代が急に高くなった」「リモコンにエラーコードが表示された」といった症状が見られる場合は、部品の劣化や破損による危険な水漏れのサインと捉え、迅速な対応が必要です。

エコキュートの水漏れは「早期発見・早期対応」が何よりも大切です。

ぜひこの記事も参考に、もし水漏れが起こった場合でも慌てずに対処してみてくださいね。

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